人気ブログランキング |

60本立 桜皮塗

前回、前々回に投稿した桜皮塗の胴と同時進行で塗った60本立の胴です。
こちらも、ヤフオクに出品です。
60本立 桜皮塗_b0390948_12005108.jpg
今回は、綴革を全部ほどいたところでBeforeの写真を撮り忘れていたことに気がついて写真を撮りました。綴革が結構傷んでいた様子は比較できませんが、胸の下のヘリのあたりがこすれて、シボがなくなっていた部分などは随分と見栄えがするように修復できたようすがこの写真からもわかるかと思います。

もともとは、ほぼ、1年前に、所属の剣友会の会長から依頼された胴の補修をお願いされた時に見た桜皮塗の胴を見てから始めた桜皮塗です。会長の桜皮塗の胴を預かったときに、間近でじっくりと、塗を透かしながら見られたことで、自分もやってみようと思いつつ、様々な桜皮塗を見てみましたが、人それぞれ、塗り方に個性が豊かに出ていることを実感した次第です。連続して桜皮塗を施し、さらに、今回、3台の胴を同時に塗ったことで、自分の桜皮塗のスタイルが確立できたと感じています。3台並べてみると、塗のようすが安定していると思います。
60本立 桜皮塗_b0390948_12201076.jpg
自分の場合は、溜の下に入れた朱や赤の刷毛目を多少残しながら塗を重ね、研ぎを繰り返していくことで、樹皮のようすや奥行、塗の潤んだ深みを出しつつ、樹皮上の亀裂は多少の幅を出しながら、ピリッと緊張感も持たせたいと思っています。亀裂には、違った色を組み合わせながら、塗を重ねたり、研ぎ出したりするときに起きる偶然性を狙っていますが、大体、狙ったものに近い偶然性を発現させることもできました。

塗の重ねも見る角度や光の当たり方で表情豊かにできていると一人悦に入っています。違った角度から強い光を当てた写真を並べてみると、その表情の変化が想像できるのではないでしょうか?
60本立 桜皮塗_b0390948_12135383.jpg

by nobushima | 2020-06-11 12:22 | 竹胴の再生 | Comments(0)

少しずつですが、剣道具再生のようすをUPします


by nobushima